出産祝い
出産編
新しい生命の誕生は、そのご家庭での喜びはもちろん、周囲を明るくするビッグニュースです。天使のような赤ちゃんをひと目見たいと、早速お祝いを持って駆けつけたいところですが、母体の疲労などを気遣う心配りも大切です。
赤ちゃんやママに喜ばれる、楽しい贈り物を。
出産祝いは、産後の疲れを気遣う、心配りが大切です。
出産祝いのマナー出産の報告を受けて、かわいい赤ちゃんの顔をひと目みたいと、早速お祝いを持って駆けつけたいところですが、まずは母体の疲労を気遣う気配りを忘れないようにしましょう。そして、常識的なことですが、産院へ見舞うのは肉親や家族だけで、夫以外の男性は遠慮すべきです。通常は、産後7日以降〜お宮参りを行う1か月後ぐらいまでに贈ります。赤ちゃんのママに直接会って渡したいのであれば、退院後2〜3週間経って、ママの体調や赤ちゃんとの生活リズムが整った頃に伺うとよいでしょう。
出産祝いにぴったりな贈り物を選びましょう。
出産のお祝いとして、赤ちゃんの必需品となる寝具やベビーカーなど、少し高価な物は親族や親戚が選ぶことが多いでしょう。友人や知人という関係ならば、1〜2年後に着られるようなベビー服や玩具、絵本などが喜ばれます。また、産後が忙しく買い物に行かれないママあてに、洋服や化粧品など、親しい仲であればこそできる贈り物も素敵です。実用的でいくつあっても困らないものがおすすめです。
生まれた子の名前を披露して贈るお返し。
わが子の誕生を祝ってくれた方に、感謝の気持ちを贈る。
かわいい我が子の誕生を祝っていただいたことへの返礼は「内祝い」と表書きします。赤ちゃんの名前を記すしきたりは、生まれた子の名を披露して、”どうぞよろしくお願いします”という気持ちをあらわすものです。今は「お返し」といわれますが、誕生を祝っていただいたことへの返礼は、「内祝」という家の中の祝ごとです。元来、子どもが生まれた時には、お祝いをもらった、もらわないにかかわらず、餅や赤飯を配って、「わが子の誕生をともに祝っていただきたい」という親心でもありました。現在は、いただいた金品の半分を目安にタオルやお菓子などを贈るのが一般的。その際に手紙と一緒に写真を添えるのもよいでしょう。
いただいたお祝いの半額程度が目安
身内の方には子どもの写真を添えた記念品や調度品などもよろこばれます。内祝にかける費用は、いただいたお祝いの半額程度が目安。でも金額ばかり気にせず、喜ばれるものを贈りましょう。
相手のことを考えて贈るものを選ぶ
せっかくですから、一人ひとりに喜ばれるものを贈りたいですね。
●独身の友人へ/日用品、消耗品ならワンランク上のものを。量は多いものは敬遠されがち。
●既婚の友人へ/子どもがいるなら年齢に合わせて、大家族には食料品を。
●親世代へ/世帯の人数・好みを確かめて。眼の肥えた世代なので一流品などもOK。
●親戚・ご年配の方へ/好みがわからない場合、無難なアイテムもOK。カタログギフトなどを利用してみて。
内祝いとお返しと同じでは?
内祝いとお返しは、本来別のもの。お祝いをいただいてもいただかなくても贈るのが内祝いです。子どもの誕生日や成長はだれにとってもうれしい報せ。名前を覚えてもらったり、成長を知っていただいたりする機会として、ご近所にも内祝いをお配りしてみてはいかがでしょう。
贈るタイミングは生まれてから1ヶ月頃
贈るタイミングはお宮参りの前後、だいたい生後30日が目安です。いただいた時期が遅くても、1ヶ月以内(遅くても2ヶ月以内)には内祝いを贈りましょう。
先方が喪中でもお返しの内祝なら問題ありません
いただいたお祝いに対するお返しなので、先方が喪中であっても問題ありません。ただし、不幸があった直後は避け、四十九日が過ぎてからなど、少し時間を空けるようにしましょう。
何度あってもいいお祝いには蝶結びの水引を
出産や新築など何度あっても嬉しいお祝い事には、「蝶結び」の水引を使用します。逆に、繰り返してほしくない弔事などには、「結び切り」の水引を使用します。
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